レポート
2019年11月30日(土)品川プリンスホテルにて、東京都主催 第2回「N E W CONFERENCE」が開催されました。このカンファレンスは、東京都における女性活躍推進の一貫として、ビジネスにおける成長を目指す女性経営者に必要な経営知識やスキル、それらを共有するつながり・ネットワークの獲得を支援するものです。
第1回に続き今回も、中学3年生から70代まで、多様な業種職種の女性リーダーが集結。社長、起業家、2代目3代目としての代表、NPO、NGOなどの代表、個人事業主、フリーランサーなど、組織を代表し、あるいは自らのリーダーシップで、日々ビジネスを前進させる多様な業種職種の女性リーダーが集結。今日ここでビジネスの知恵を分かち合い、経営を成長させ、社会に貢献して東京を日本をもっと良くしていきたいと、志と情熱をもって参加されました。
女性経営者をエンパワーするプログラムのオープニングは、主催者である東京都の代表として小池百合子都知事がご挨拶。「女性が経営者としてビジネスの場で活躍できるように、議論しながら交流を深め、知識や経験、失敗も共有し、お互いに高めて行こう」と本会議への思いを述べ、ジェンダーギャップの課題にも触れながら、「もっと女性の力をフルに活かし、女性も自己実現ができ、社会への貢献ができ、ビジネスで利益を上げていくような流れを作って行きたい」と力を込めて語りました。
最初の基調講演は、日本マクドナルド代表取締役会長 サラ・L・カサノバ氏が登壇。低迷していたビジネス基盤を、過去最高の経常利益を達成するまでにV字回復させた成功要因を示し、「どのビジネスにおいても成功するための一番の要素」はお客様の声に耳を傾けること」。そして、「お客様の声に基づいたプランを策定し、そのプランをしっかりワンチームで実行する」この2つの大切さを強調しました。
2つ目の基調講演では、独自の片づけ法「こんまりメソッド™」を紹介した著書が世界的大ベストセラーになり、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出された近藤麻理恵氏と、その夫でビジネスパートナーの川原卓巳氏が揃って壇上へ。「ときめきを判断基準にすると仕事も人生も幸せになる」、「ときめく選択を繰り返すことで、ビジネスにおける意思決定にも自信がつく」、また、本邦初公開の「ときめきの感覚、考え方をどのように仕事領域で使っているか」も披露されました。
続くトークショーは、「企業価値とは何か」。OECD東京センター所長 村上由美子氏の進行により、森トラスト株式会社代表取締役社長 伊達美和子氏、株式会社サニーサイドアップの代表取締役社長 次原悦子氏、株式会社イー・ウーマン代表取締役社長・株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長 佐々木かをり氏が、それぞれの経営経験と実感にもとづく本音トークで熱く濃いディスカッションとなりました。
その後は、5つのテーマから興味のあるセッションを選んで参加する分科会へ。「事業継承からのビジネス成長ノウハウ」、「企業のブランド力を高める広報力」、「ニッチなビジネスアイデアで挑戦する」、「V字回復の戦略とビジネスプラン」、「融資で事業拡大へ。金融機関との付き合い方」。いずれも、女性経営者が日々直面する課題に対し多くの気づきや学びのある、活発な議論となりました。
そして、東京都への政策提言が行われました。今回の提言の手交、宣言の採択、記念撮影の後、小池都知事はこう宣言。「舞台は東京です。主役は皆さんです。どうぞ思いっきり力を存分に発揮して頂いて、チャレンジしていきましょう。挑戦を続ける勇気のある女性、力のそしてスキルのある女性の皆さんに、私たち東京都はこれからも後押しをしていきたい」。
その後は、軽食を楽しみながらのネットワーキングタイム。日頃なかなか顔を合わせるチャンスのない異業種の経営者同士、同じような課題を抱えるリーダー同士、さまざまな出会いがあり、体験や知見の共有が行われ、笑顔とエネルギーが溢れ出すような時間となりました。女性経営者として新たなステージへの一歩が、ここからスタートしたのです。
開催日時 | 令和元年11月30日(土)13:00~19:30 |
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会場 | 品川プリンスホテル プリンスホール 東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテル アネックスタワー5階 |
参加対象 | 企業・団体の代表者と経営層、個人事業主など(男女不問) |