レポート
女性経営者の活躍に向けた会議「第2回N E W CONFERENCE」は、会議主催者である小池百合子東京都知事の挨拶で開幕。本会議への思い、日本におけるジェンダーギャップの課題を述べつつ、女性の力を活かしていかに変えて行けるか、その可能性と期待を力強く語りました。
カンファレンスの開会が告げられると、小池百合子都知事が満場の拍手で迎えられ、登壇。「みなさま、こんにちは!」の一言で会場に活気が満ちあふれます。
最初に、「女性が経営者としてビジネスの場で活躍できるように、議論しながら交流を深め、知識や経験、失敗も共有し、お互いに高めて行こう」と本会議の主旨を述べ、「もっと女性の力をフルに活かし、女性も自己実現ができ、社会への貢献ができ、ビジネスで利益を上げていくような流れを作って行きたい」と、力を込めます。
つづいて、女性活躍と言いながらも、ジェンダーギャップ指数が149か国中110位(※2019年11月30日時点)、G7の中で最下位という日本の課題を指摘。それを「コップに水が半分」の状態と例え、「あと半分。これから日本は、そしてまた東京は、女性の力を活かすことで、このコップをなみなみといっぱいに注ぎ上げていくことができる」。
つまり、可能性はまだまだたくさんある、その可能性をどうやって引き出し、また可能性を自ら見出し、それをブラッシュアップしていくかだと述べ、「今日お集まりいただいている皆さんは、もうすでにその意識を共有できていると思います」。さらに言葉を重ねて、「皆さんがこの機会を最大限に利用されて、国内だけでなく世界まで視野に入れながら考え、挑戦していただきたい」と激励。
そして、昨年の第1回カンファレンスで女性がビジネスの担い手として個性と能力を十分に発揮することを誓う「N E W CONFERENCE東京宣言」を採択したことに触れ、「今日お集まりの皆さんにも、女性の視点から新しい東京を作り上げるために何が必要となるのか、一緒に考え、そして今後の行動に結びつけていただきたい」と、新たな提言への期待も。
最後に、「世界と伍して、世界の中でも輝ける。そして都市間競争にも打ち勝つような、そんな東京都を支えるのが女性であるということになれば、こんなに嬉しいことはございません」と、東京と女性への思いを熱く語り、会場にこう呼びかけて締めくくりました。「今日一日、共に考え、お互いに学び、そして共に行動する仲間をぜひ作って参りましょう!」
1952年7月15日兵庫県生まれ
1976年10月カイロ大学文学部社会学科卒業
1992年7月参議院議員
1993年7月衆議院議員
2003年9月環境大臣
2004年9月内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)兼任
2006年9月内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)
2007年7月防衛大臣
2010年9月自民党総務会長
2011年10月予算委員会理事
2016年7月東京都知事当選
開催日時 | 令和元年11月30日(土)13:00~19:30 |
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会場 | 品川プリンスホテル プリンスホール 東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテル アネックスタワー5階 |
参加対象 | 企業・団体の代表者と経営層、個人事業主など(男女不問) |