東京都女性経営者会員登録はこちら

Follow us

  • Facebook

レポート

第7回 NEW CONFERENCE
女性経営者等の活躍に向けた会議 ~女性社長が動かす東京の未来~

分科会5:成長を加速させる組織作りとは
ミッション・ビジョン・バリューを明確化し、志を同じくする仲間と進んでいく

「成長を加速させる組織作りとは」をテーマに話し合うセッションでは、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター招聘研究員の二宮朋子氏が進行を務め、組織づくりで辣腕を振るってきた3名の女性経営者を迎えて行われました。

社外メンターの育成・企業とのマッチングサービスを提供する株式会社Mentor For代表取締役の池原真佐子氏は、自身が起業後に出産などの大きなライフイベントを迎え、女性がキャリアを積むにあたってのメンターの必要性を痛感したことからMentorForを立ち上げたと言います。
人的資本コンサルティングを手掛ける株式会社コトラ代表取締役の大西利佳子氏は、金融危機で銀行が破綻し、大きく変わるさまを目の当たりにしたことから起業したと言います。「『人が変われば、組織が変わる』をキャッチフレーズにしてきましたが、今はそこに『仕組みが変われば、人が活きる』も加えています」
美容室、ネイルサロン、まつ毛エクステの店舗やECサイトを運営する株式会社Mahalo代表取締役の松井裕香氏は、もともとは一人で美容室を立ち上げましたが、目の前のメンバーを豊かにしたいと奔走し、今では平均年齢26歳と若い女性が活躍する会社に。「彼女たちのリーダーシップが開花すると社会が良いほうに進むと考え、現在はそれを促すプログラムも行っています」

最初の話題は、池原氏の事業にもかかわりが深い「女性管理職とメンター」です。
池原氏は、女性がリーダーシップを発揮するには、さまざまなタイプのロールモデルに触れることが重要だと感じたと言います。男性中心の組織で働く女性たちも、主に女性が務める社外メンターとメンタリングを重ねることで、リーダーになるための自信を付けていくのだとか。ただ、企業が社外のメンターを管理職(候補)とマッチングするというサービスモデルは、当初なかなか理解されませんでした。
こうした先駆者ならではの苦難を乗り越え、第4回東京女性経営者アワード継続成長部門で表彰された池原さんの会社。近年は他社の参入や類似サービスが増え、レッドオーシャン化を迎えつつあるといいます。

ここでライバルが多く、移り変わりが早い美容業界でトレンドについていく秘策を問われた松井氏は「新人採用で若い視点を取り入れてイノベーションを生まないと、生き残るのが難しい」「価値観の多様化はこれからのビジネスのキーになる」と答えました。

自らの事業のキーワード「プロフェッショナル人材」にちなみ、経営のプロについて問われた大西氏は「経営者はスーパージェネラリスト。あらゆる知を統合し、それを活かして前に進んでいく」と語ります。「例えばフリマアプリを使っていても『ここのUIが優れている』『こういう配達方法があるのか』と知見を得て、経営者としての専門性につなげていく」と言います。
そんな大西氏の会社は創業22年、第4回東京女性経営者アワード持続経営部門でも表彰を受けています。10年以上の持続性ある経営力を讃えるこの表彰にちなみ、「継続のために注力したこと」が問われました。
大西氏は、タレントマネジメント事業で制作した「価値観診断」を社員に受けてもらい「ハイパフォーマーは『自分の感情を理解する力』が高い」ことがわかったと言います。そして基調講演で登壇した近藤麻理恵氏の“ときめき”を引き合いに「どんな時に自分はときめくのか、嫌なのか。これを自分で理解しコントロールできる、嫌なことをときめきに変えて前進させる力が強いのがハイパフォーマー」と語ります。
「どういう時にときめくか?」を尋ねると、大西氏は「課題を見つけた時。これは解決できると思うと(ときめく)」と回答。常に自分で設定したゴールがあるという池原氏は、「(ゴールを)達成した時」だと言います。松井氏は、迷いながら手探りで進むなかにも「正解までの点と点がつながるように『間違っていなかった』と感じる瞬間がある」と言います。

「価値観が変わるなかで経営者として意識していること」を問われた大西氏は、長く残る価値観も、すぐに廃れる価値観もあると言い「長いスパンでものを見て、自分の軸を探していくことが必要」と述べます。
池原氏はまず「自分が信じるものを常に言葉にして言い続ける」ことを挙げます。ビジネスにおいて一人でできることはほとんどない、だからこそ「一緒に行こう」と言い続け、同じ船に乗ってもらうことを大切にしていると語りました。これに松井氏も「本当に大切にしているものを可視化し、言葉にし、リーダーが絶えず伝えていくことは大事」だと続き、志を同じくするメンバーの重要性を訴えました。

個の力を最大限に引き出し、組織としての力を高める。挑戦し続ける経営者たちの視点が、多くのヒントをもたらした熱いセッションとなりました。

池原 真佐子
株式会社Mentor For 代表取締役

早稲田大学、早稲田大学大学院、INSEAD卒。PR会社、教育系NPO、コンサルティング会社を経て起業。起業後に妊娠するも、臨月でパートナーが海外赴任となりワンオペ育児と仕事の両立を2年半行う。女性がキャリアアップする際の壁・社会の中の無意識バイアスにぶつかった経験が契機となりD&Iを推進する社外メンター事業を2018年に立ち上げる。その後家族の都合でドイツに移住、2年強に渡って、2拠点生活で事業を育てる。現在は日本で事業展開中。 2023年「女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書」出版。第23回Japan Venture Awards JVA審査委員会特別賞 受賞(2023)、第4回東京都女性経営者アワード 継続成長部門 受賞(2023)、第21回 女性起業家大賞 グロース部門優秀賞 獲得(全国商工会議所女性会連合会会長賞)(2022)EY Winning Women 2022 受賞(2022)第8回DBJ女性新ビジネスプランコンペティションファイナリスト選出 (2020)等、受賞歴多数。

大西 利佳子
株式会社コトラ 代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行(現・新生銀行)に入行し、証券業務、法人営業、営業企画業務等に従事。その後、2002年10月に株式会社コトラを設立し、代表取締役に就任。
以来、22年にわたり、組織の生産性・企業価値向上を支える人的資本コンサルティングファームとして、祖業であるハイクラス人材紹介をはじめ、人的資本経営コンサルティング、HRサーベイ、HRDX支援、リスキリングなどのソリューションを提供。
そのほか、複数企業の社外取締役やアントレプレナーシップ大使などを通じて、人と組織の付加価値の向上のために活動している。

松井 裕香
株式会社Mahalo 代表取締役

美容サロン経営・美容師・サロン向けコンサルティング・セミナー運営・オリジナルプロダクト製造開発・フェムケア事業 (株)Mahalo 昭和音楽大学から東京マックス美容専門学校卒。
音楽の道から夢だった美容師へ転身し、大手サロンで人気スタイリストとして成功。2009年に横浜でサロンを開業し、瞬く間に人気店へと成長させました。その後「REGALO」を始めとする多彩な美容事業を展開し、2021年にはオリジナルプロ ダクトを開発。さらに、2022年にはフェムケア事業を立ち上げ、女性の健康とエンパワーメントに尽力しています。現在、 関東・関西・九州に店舗を拡大中で、若い女性の活躍を支援。独自の内面教育・性教育と評価制度は高く評価され、 Forbes JAPAN WOMAN AWARDを3年連続で受賞。フェムテック事業「mycy」も展開し、女性の社会進出を支援する活 動に注力。東京都主催の女性経営者塾で講師を務めるなど、多くの女性起業家を導いています。

二宮 朋子
早稲田大学 ビジネス・ファイナンス研究センター 招聘研究員

宮崎県出身。慶應義塾大学在籍中にキー局リポーターを務める。
卒業後は地元放送局のアナウンサー、全国紙の新聞社を経て、アパレルを中心に国内企業の女性活躍を推進。自身も出産後4ヶ月で早稲田大学院へ入学しMBAを取得。成績優秀者として表彰を受ける。
成長過程の組織におけるダイバーシティ/SDGsを重視し、民間企業や自治体、大学や研究機関に活動の場を広げながら、LGBTQ+の観点を加えたマネジメント研修や人事制度の構築を手がける。
ベトナム国立外国貿易大学 客員教授 日本ハラスメントリスク管理協会 講師ほか。

開催日時 2024年11月25日(月)13:00-18:10
会場 【リアルイベント】
東京国際フォーラムB5・G502・G504・G505・G510(東京都千代田区丸の内3丁目5−1)
【ライブ配信(オンライン)】
ZoomとYouTubeによるライブ配信
対象 企業・団体の代表者、経営者層、個人事業主など(男女不問)
東京都女性経営者会員登録はこちら

Follow us

  • Facebook