基調講演2

ダイバーシティが成長のキーワード

女性活躍にとどまらないダイバーシティの本質と目的は何か。ダイバーシティ時代に、私たち一人ひとりは、どのような志とスキルで働き、暮らしていくことが大切か。女性起業家としての豊富な経験をもとに、今後の働き方と貢献にダイバーシティ視点がどのような意味を持つのかなど、佐々木かをり氏が多様な発想とエネルギーで語りました。

ギブ&ギブでネットをワークさせ、
一人ひとりが貢献を

佐々木 かをり

株式会社イー・ウーマン代表取締役社長
株式会社ユニカルインターナショナル 代表取締役社長

 2つ目の基調講演は、株式会社イー・ウーマン代表取締役社長の佐々木かをり氏が登壇。女性起業家としての体験、そして1000人が毎年参加する「国際女性ビジネス会議」をプロデュースしてきた体験などとともに、ダイバーシティの本質を語ります。
32年前に通訳・翻訳会社のユニカルインターナショナルを起業。銀行で資金調達を拒否されるなど当時の女性起業家を取り巻く日本の状況に疑問を感じ、ニュース番組のレポーターをはじめていた佐々木氏はアメリカを取材。さまざまな女性団体が「2000年には中小企業の半分以上が女性経営者になっている」などのデータを出したことで、変化が起こりはじめていた現場を目にします。
「日本の状況を打破するためには、データとネットワーク、それからビジネス言語、つまり男性が受け入れやすい言葉で語らなければならないと知ったわけです」

 それからは、ジェンダーギャップ指数、さらにOECDの「アダルトスキル」、IT能力や問題解決能力などが日本は男女ともに世界1位というデータも用いて、「使っていない資源がある、ダイバーシティはビジネスにおいてプラスを生む、ということに視点をおいて伝えてきた」と語ります。そして2000年に、ダイバーシティ視点でイノベーションを起こすというミッションを掲げ、株式会社イー・ウーマンを設立。さらに「ダイバーシティの推進として、数値やデータを蓄積して分析、提供しつづけることが重要」として、2018年にはダイバーシティの理解度を数値化する世界初のオンラインテスト「ダイバーシティインデックス」を開発。

 組織だけでなく個人も「私は何のプラスを生んでいるのかということを意識して、仕事も家庭生活も、社会生活も送っていくということが必要」と佐々木氏。そのためのキーワードとして掲げたのが、自分の考えを分かち合って提案力を磨くこと、自分をマネジメントし、幸せな状態にして最大限に活躍させること。そして「ネットワーク」。「名刺交換をしただけでは、ネットメイクにすぎない。ネットをワークさせる、お互いに役に立ちあうことが重要」と語り、今年が30年目になる国際女性ビジネス会議のプロデュース、世界女性社長の会「WPO」の日本支部や女性エグゼクティブのネットワーク「THE BOARD」の立ち上げなどの活動を紹介しました。

 最後に、N E W CONFERENCEにおけるネットワークについて会場に呼びかけます。
会場に来ているみなさんとぜひつながりあって、お互いに与え合ってほしいんです。ギブ&テイクではなく、ダイバーシティで一番重要なのはまずギブ。何も求めることなくギブ。これからの時代は一人ひとりが活躍していく、貢献する時代です。ぜひ私たちから始めていきたい。都知事の情熱を私たちが受け取って、力強く東京都全体を、ビジネスの面でも政策の面でも盛り上げていきたいと思っています」
会場からはこの後のネットワークへの大きな期待を込めて、大きな拍手が送られました。

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