パネルディスカッション②

女性経営者の視点〜事業発展における課題と経験

起業する女性は増えてきましたが、経営する組織規模の拡大や経済的成長はまだ多く見ることがありません。女性経営者がよりビジネスを成長させていくために、何か課題があるのでしょうか。事業を発展させることで雇用も生み、社会に貢献し、自らの生活環境も高めていく。「企業の成長」における課題とソリューションを議論しました。

自分の中のリミットをはずし、
ビジネスで社会を変える挑戦を

大江 麻理子

株式会社テレビ東京 報道局『WBS』キャスター

 2つ目のパネルディスカッションのテーマは「企業の成長」。キャスターの大江麻理子氏が進行を務めます。はじめにリーマンショックによる経営危機など、さまざまな課題とそれを乗り越えた体験がそれぞれに語られ、大江氏が「その原動力は?」とたずねます。

 2014年にクラウドファンディングサービス「Readyfor」を立ち上げた米良はるか氏は「社会変革をしたいという気持ちがすごく強かった」と答えます。昨年、半年間の闘病で休養した際に、「医療など本当に必要なところにお金を流すということを全うし、しかもビジネスとしても成功する会社になる。この2つができたら世の中が変わると考えた」と言います。

秋山 咲恵

株式会社サキコーポレーション ファウンダー

「米良さん、かっこいい!」と賛同したのは、25年前に産業用のロボットのメーカーを創業、現在は経営から退き、次のステップに進むサキコーポレーション ファウンダーの秋山咲恵氏。「テクノロジーが人々を幸せにし、ライフスタイルを提案する現場にエレクトロニクスの最前線で携わっていたので、私も貢献したいという思いがあった」と語ります。

山田 メユミ

株式会社アイスタイル 取締役(共同創業者)
株式会社ISパートナーズ 代表取締役

「インターネットのサービスはインタラクティブに反響を感じる。それが原動力」と答えたのは、@COSMEを創業した山田メユミ氏。「ピュアに良いサービスをつくりたいという思いと、それをサステナブルに継続するためには収益を生まなければというバランスの中で、最善を尽くすポイントを諦めずに議論し続けた」と振り返ります。

 ネットイヤーグループCEOの石黒不二代氏は、「原動力とか、一番苦手な質問」と苦笑いしながらも、「この世の中を変えたいなという気持ちはある。それには経済が一番早いだろうというのが気持ちの根底にあり、それがパワーになっているかもしれません」と語ります。

石米良 はるか

READYFOR株式会社 代表取締役CEO

 企業の成長について、米良氏は「規模とは関係なく、誰もがやりたいことを実現できればと思っていますが、会社は拡大すればするほど世の中をもっとハッピーにする可能性がある」とコメント。秋山氏は「経営者の仕事は全身全霊で取り組む仕事だからこそ、自分に正直に。終わってから頑張ったなと思うためには楽はしてはいけない」と、自分を律することの大切さを語ります。そして山田氏は、「すべての物事は他責にせず、自分を動かして何とかしようという気持ちで取り組むことが経営者としては必要なこと」といいます。

石黒 不二代

ネットイヤーグループ株式会社
代表取締役社長 兼 CEO

 石黒氏が「上場企業の女性の代表がなぜ少ないのか。それは社会の仕組みもあるが、遠慮してそこに踏み出さないというマインドもある。自分にそういうリミットがあるとすれば、取り外す作業をした方がいいと感じています」と、会場に呼びかけます。大江氏も「がむしゃらに限界に挑戦して見えるもの、それを持続可能な形にしていくというところで、皆さん経営をされてきたのだと思う。こうした方々がロールモデルになっていけば、東京はこの先どんどん面白い方が出てきそうだなというのを感じさせるお話をいただいた」とコメント。女性経営者が企業を成長させていく期待とともに、活発な議論が終了しました。

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