パネルディスカッション①

東京の未来をつくる〜働き方、暮らし方、そして。

グローバル化が進み、IT・AIの発展もあり、多様な価値感を受け入れて前進する世界都市、東京。ビジネス拡大の地として、東京の未来づくりに、女性経営者たちはどんな役割を果たしていくのかについて、教育、ファッション、スポーツなどの分野で活躍する経営者が議論しました。話題は女性が活躍していくための本質的な姿勢の在り方にまで及びます。

女性経営者が先陣となり、
男女ともに働きやすい社会へ

有森 裕子

株式会社アニモ・ミュージアム
代表取締役社長

 東京の未来づくりにおいて、女性経営者はどんな役割を果たしていくのでしょうか。小島慶子氏の進行で、活発な議論がスタート。はじめに、東京の魅力として「ネットワークする機会が多い」「多様な生き方が可能」などが挙げられ、続いて課題も話し合っていきます。
ジバンシィ日本法人の社長、クリスティン・エドマン氏が「外国人労働者や女性の活躍」を挙げると、有森裕子氏も「スポーツの現場でも、指導者や協会のボードメンバーは男性の方が多い」と現状を語ります。一方で、「『女性』ということを特別に打ち出したものがそこにあり続けることには疑問を持ちたい。あれば安心ではなく、なくなるのが本当というところに、きちんと進んでいるかどうか」と、女性活躍の本質に迫ります。

クリスティン・エドマン

LVMHファッション・グループ・ジャパン株式会社
ジバンシィ ジャパン プレジデント&CEO

 小林りん氏は、「既存の組織で見えないガラスの天井を打ち破るのもいいが、起業して自分たちで組織のノームをつくっていく女性がもっと増えてもいい。女性はミッションに忠実で社会的使命を追求する事業に向いている」と、女性経営者によって変わる社会の可能性を示唆すると、エドマン氏も「まさにそう。ミッションとパッションですよね」とうなずきます。2008年3月、H&M日本法人の社長となったエドマン氏。「女性の管理者が8割、ワークライフバランスもいいH&Mを日本でオープンしたかった。働きやすい環境づくりが一番の目的でした」と語ります。「男性もワークライフバランスを考えて働きたいはず。そこは女性経営者の方々が先陣を切るという役割になっていくのかな、と思います」と小島氏も答えます。

 さらに、思わぬことが起こっても「『なぜ?』ではなく、『せっかくこうなったのだから』と受け止め、その経験を活かす」など前向きな意識の持ち方が有森氏からシェアされ、議論も終盤に。最後に会場へメッセージが送られます。

小林 りん

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAK
ジャパン 代表理事

 小林氏は、哲学者・アランの幸福論から引用し、「悲観は気分だけれど、楽観は意志。事業をやっているといろんなことに左右されますが、それを悲観するのは、単なる“気分”。その先にある未来が楽観できるものにできるかどうかは、今ここにいる自分の“意志”にかかっている」。エドマン氏は「自分に自信を持つということと、自分の夢に妥協しない。手を挙げて宣言し、自分がやりたいという強い意思を持つということが成功につながる」。有森氏は「何が起ころうとも、それを全部力にできる。そんな人間の能力を最大限に信じるみなさんであれば、私はどんな起業でも頑張っていけるんじゃないかなと思います」。

小島 慶子

エッセイスト
東京大学大学院情報学環客員研究員

 小島氏が、参加者をさらに後押しする言葉で締めくくります。
「女性は、いろいろな変化を積み重ねてきた実績と知見の最先端に立っている。社会を変えていく大きな動力をお持ちのみなさんだから、実は女性だけの問題ではなくて、ほかの人たちとたくさんシェアできる知恵や実績があるということです」。
笑顔あふれるパワフルなトークを繰り広げた登壇者に、盛大な拍手が送られました。

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